スペイン


バルセロナから南西に130km、古都タラゴナから内陸に入った山間にある村、プリオラート。その歴史は古く、12世紀フランスのローヌ地方からカルトジオ派の修道士たちが移り、そこに修道院エ・スカラ・デイを建設したことに始まります。修道士たちがその地に植えたブドウから造ったワインはバチカンの宗教行事に使われていたことなどから、プリオラートのワインは有名になっていきました。

ところが19世紀終わり、フランスに始まったフィロキセラ(害虫)にこの地方も襲われ、ブドウ畑は壊滅的なダメージを受けます。気候も地形も非常に厳しいこともあり、若者は都市部に職を求めて過疎化が進み、プリオラートのワインは衰退の一途を辿りました。
1980年代後半、プリオラートのテロワールが持つポテンシャルが最高のワインを生み出すのに最適であることに気づいた醸造家たちが集まり、土着品種であるガルナチャやカリニェーナに、国際品種のカベルネ・ソーヴィニョン、メルローやシラーをブレンドした、濃厚かつ洗練された全く新しいワインが生み出されます。

このプリオラートのワインは業界を驚かし、一躍プリオラートのワインは世界中の注目を集めるようになりました。
そして2009年には、特選原産地呼称D.O.Caに認定され、今もなお、スペイン国内においてD.O.Caを冠する産地は、リオハとこのプリオラートのみとなっています。